2018年1月9日火曜日

環境展-ミヤマシジミの保護と里山のチョウ-の開催

 皆さん 今年もミヤマシジミ研究会をよろしくお願いします.
 毎年恒例のミヤマシジミ研究会・伊那市主催の環境展を110日(水)から開催します.
今年は「ミヤマシジミの保護と里山のチョウ」というテーマで,上伊那広域連合焼却施設建設に伴う保全措置で作られたミヤマシジミ保護区でのミヤマシジミの保護活動の成功事例と伊那市の里山にすむチョウたちの写真と標本,また辰野町荒神山のミヤマシジミ保護活動の写真を展示しました.

 日時 平成30110日(水)~17日(水)
 場所 伊那市役所ロビー

 先着30名に美しいミヤマシジミの絵葉書をプレゼントします.皆さん,立ち寄ってごらんください.
ミヤマシジミの生態解説や標本も展示
伊那市の里山のチョウや生きものの写真と標本

2017年12月2日土曜日

平成29年度ミヤマシジミ研究会講演会・活動報告会・総会

 平成29122日(土)に大芝高原フォレスト大芝研修室において,平成29年度ミヤマシジミ研究会講演会・活動報告会・総会が開催されました.
 午後1時30分から中村寛志会長の挨拶に続いて,江田慧子氏(帝京科学大学専任講師)が「絶滅危惧種のチョウと環境教育」と題して講演が行われました.阿蘇のオオルリシジミを守るための赤牛料理教室,木曽の開田小学校で実施したチャマダラセセリを材料にした環境教室および子供たちとミヤマシジミ保護の歌を作った自然体験キャンプが紹介され,絶滅危惧種を保全するために環境教育の重要さが述べられました.


オオルリシジミと放牧の関係
(江田氏の講演スライドから)
熱心に講演を聞く参加者
 












続いて,以下の3題の研究報告がなされました.
*「辰野町荒神山のミヤマシジミ個体群の保全について」 
小野 章氏(辰野いきものネットワーク)
*「上伊那広域連合焼却施設建設の保全措置で作られたミヤマシジミ保護区について」 中村寛志氏(ミヤマシジミ研究会) 
*「長野市本社敷地内のミヤマシジミ保護区について」
          堀 雅幸氏(ミヤマ株式会社) 

ミヤマ株式会社の堀雅幸氏の研究報告
荒神山のミヤマシジミ調査
(小野氏の講演スライドから)












 休憩を挟んで,以下6人の研究会の会員から活動報告があった.
*飯島のミヤマシジミを守る会 (林 幸男氏)
*上牧里山づくり (大村洋一事務局)
*天竜川上流河川事務所 (加藤 博課長)
*伊那ミヤマシジミを守る会 (岡村 裕会長)
*信州大学農学部環境学生委員会 (難波成恵委員長)
*伊那市耕地林務課(三宅慎平氏)

そのあとみんなで,ミヤマシジミをデザインした研究会の缶バッチを作成した.参加者は46名であった.

天竜川上流河川事務所の加藤課長から
伊那ミヤマシジミを守る会を河川愛護で
表彰したことの報告があった.

岡村氏撮影のチョウの写真を展示















 講演会に先立って午前中に,役員会・総会が行われ以下の5つの議題が提出され了解された.
1H29年度役員,会員
2H28年度事業報告  
3H28年度決算報告
4H29年度事業計画
5H29年度予算案 

そのうちH28年度の事業報告,H29年度の事業経過を以下に示します.

H28年度事業報告
1.事業
(1) ミヤマシジミ講演とコマツナギ植栽 平成2878
 ミヤマ株式会社にてコマツナギ植栽のイベントと講演
 講演「ミヤマシジミの育て方」江田慧子(帝京科学大学)
   「ミヤマシジミをみんなで守ろう-ミヤマ株式会社の皆様がミヤマシジミの保全活動をスタートするにあたって」中村寛志(ミヤマシジミ研究会)
 コマツナギ植栽
(2) 荒神山ミヤマシジミ講演会と観察会 平成28年8月28
荒神山にて辰野いきものネットと共催でミヤマシジミ講演会と観察会
講演「伊那谷のミヤマシジミと遺伝子解析」江田慧子(帝京科学大学)
「荒神山のミヤマシジミ」土田秀美氏(辰野いきものネット会長)
ミヤマシジミ観察会,ミヤマシジミ研究会幹事会
(3) 平成28年度講演会・研究発表会・総会 平成28123
大芝高原フォレスト大芝研修室にて
講演「伊那谷の里山の貴重な生き物たち」四方圭一郎氏(飯田市美術博物館) 
「外来植物を食べるミヤマシジミ」江田慧子氏(帝京科学大学)
「小谷村のギフチョウ・ヒメギフチョウの天然記念物指定」中村寛志
ミヤマシジミ研究会総会
2.研究・調査活動
(1) 荒神山生物多様性調査 平成28626日 辰野いきものネット主催
(2) 飯島町林幸男氏の水田土手のミヤマシジミ調査・宮田村大田切川ミヤマシジミ調査 平成28718
(3) 農学部保護区整備  平成28720  岡村さんと中村会長
(4) 新潟県のミヤマシジミ調査 平成28920
新潟県十日町水辺の楽校活用協議会と十日町市役所建設課との情報交換会にてミヤマシジミ情報収集と現地調査
3.ミヤマシジミ研究会ブログ充実

4H29年度事業計画
1.事業
* コマツナギ植栽 平成29420
  中央病院の花壇にコマツナギ苗植栽.藤田政良先生.岡村さん 
* ミヤマ株式会社のコマツナギ保護区へのミヤマシジミ移植試験講習会      
平成29728日 岡村 裕・宮坂 繁・中村寛志
* 「夏の信州自然体験キャンプと発表会」(信州生物多様性ネットきずな主催)の共催 平成2989~11日,108
* 荒神山ミヤマシジミ講演会と観察会 平成29826
荒神山にて辰野いきものネットと共催でミヤマシジミ講演会と観察会
* 平成29年度講演会・研究発表会・総会 平成29122
大芝高原フォレスト大芝研修室にて
* その他 講演など
2.研究・調査活動
* 荒神山生物多様性調査 平成29625日 辰野いきものネット主催
* 飯島町林幸男氏のミヤマシジミ調査・中日新聞取材 平成29626
* 農学部保護区整備  平成291018日,1129
* 学会発表 日本環境動物昆虫学会(県立滋賀大)平成291119
3.ミヤマシジミ研究会ブログ充実
4.生物多様性部会の4件の受託事業





 

信州大学農学部ミヤマシジミ保護区の整備


 信州大学農学部にあるミヤマシジミ保護区は,2014年までは昆虫生態学研究室が管理していたが,会長の私が農学部定年退職に伴い,保護区を維持する研究室がなくなりコマツナギの手入れがなされなくなった.そのため生息していたミヤマシジミは減少し,今年は発生が確認されない状態であった.
環境学生委員会の皆さん(保護区の前で)
信州大学農学部構内保護区に生息していたミヤマシジミ
(2014年7月31日)
そこで農学部環境学生委員会(難波成恵委員長)が管理を担当することとなり,11月29日に,委員会の学生7名と担当職員,そして私が構内に4か所ある保護区の手入れを行った.
 来年度はしっかりと草刈りを行い,ミヤマシジミを復活させる計画である.

2017年11月7日火曜日

ミヤマシジミ研究会 平成29年度講演会・活動報告会・総会のご案内

 ミヤマシジミ研究会は,絶滅危惧種の保全に係わっている人々が集まり,みんなで里山の小さな命を守っていく活動を行っています.その一環として毎年,講演会と活動報告会を開催しております.今回の講演は,帝京科学大学の江田慧子講師に「絶滅危惧種のチョウと環境教育」と題して阿蘇のオオルリシジミを守るための赤牛料理教室,木曽の開田小学校で実施したチャマダラセセリを材料にした環境教室および子供たちとミヤマシジミ保護の歌を作った自然体験キャンプを紹介してもらいます.またミヤマシジミ保護区の研究事例や7件の興味ある活動報告を予定しています.
昆虫や自然,また絶滅危惧種の保全に興味のある方のご来場をお待ちしています.
日時:平成29年12月2日(土)13:30~16:30
会場:大芝高原フォレスト大芝研修室
13:00 受付開始
13:30 開会 挨拶 中村寛志会長 
13:35 講演
*「絶滅危惧種のチョウと環境教育」 江田慧子氏(帝京科学大学専任講師) 
14:00 研究報告
*「辰野町荒神山のミヤマシジミ個体群の保全について」 小野 章氏(辰野いきものネットワーク)
*「保全措置で作られたミヤマシジミ保護区について」 中村寛志氏(ミヤマシジミ研究会) 
*「長野市本社敷地内のミヤマシジミ保護区について」 小林正征氏(ミヤマ株式会社) 
15:00 活動報告
*横山地区ミヤマシジミを守る会 (中村新一会長)
*上牧里山づくりの会 (大村洋一事務局)
*伊那市ミヤマシジミを守る会 (岡村 裕会長)
*天竜川上流河川事務所 (加藤 博課長)
*飯島のミヤマシジミを守る会 (林 幸男氏)
*信州大学農学部環境学生委員会 (難波成恵委員長)
*伊那市耕地林務課(三宅慎平氏)
16:30 閉会

2017年9月2日土曜日

平成29年第2回ますみヶ丘昆虫の採集・観察会 

 市民の森林づくりを進めている「ますみヶ丘平地林」では,珍しい昆虫や植物が生息しています.ミヤマシジミ研究会と伊那市では,この森の多様な生き物を子供たちに知ってもらうため毎年,親子で参加する昆虫採集・観察会を実施しています.

ますみヶ丘のミヤマシジミ保護区で第3化目の成虫や
アリと一緒にいる幼虫を観察.オスとメスの違いを学習.

 平成29年は,7月22日につづいて,9月2日(土)に第2回目の昆虫採集・観察会を行いました.今回は昆虫の採集の後、昆虫の体の仕組みの観察と,ビンゴゲームでますみヶ丘に生息するチョウを学習,さらに自分たちでチョウの缶バッチづくりをしました.

鳩吹公園でトンボやチョウを追いかける子供たち
採集したチョウを自分たちで作った
三角紙に入れる















ビンゴゲームでますみヶ丘のチョウを学習

 観察指導はミヤマシジミ研究会会長の中村と帝京科学大学の江田慧子専任講師と,江田研究室の専攻生2名が担当しました.

チョウの缶バッチ作り

ビンゴゲームの景品のオリジナル
バッグと自分で作った缶バッチ













帝京科学大学の江田慧子専任講師と専攻生

 13組の家族合計30名が参加して,好天に恵まれてみんな昆虫採集と観察を楽しみました.

2017年9月1日金曜日

辰野荒神山のミヤマシジミ観察会

熱心にミヤマシジミを撮影する参加者
 2017年8月26日に辰野いきものネットワークが主催,ミヤマシジミ研究会が共催して辰野の荒神山でミヤマシジミ観察会を行いました.
 当日は945分に辰野パークセンター前に集合,土田秀実会長挨拶,ミヤマシジミの解説(信州大学名誉教授中村寛志)のあと,辰野パークセンター下の遊歩道とたつの海南側の改修堰堤で飛び交う多くのミヤマシジミを観察しました.


 約25人の参加者は,盛んにカメラに収めていました.参加された方に記念にお渡ししたストラップ付の缶バッジ(事務局長の帝京科学大学の江田慧子講師作)は大好評でした.

翅にビークマーク(鳥に啄まれた跡)の残っているオスのミヤマシジミ
昨年,荒神山で撮影した羽化したてのメス
荒神山に生息する貴重種のミヤマシジミは,生息地の草刈り,チョウの見守りなどのおかげで生息環境もかなり良くなり,今年の1~2回目の発生はここ6年で最多となりました.特に一昨年改修工事が行われ食草が植えられた,たつの海南側の堰堤では多くの成虫を見ることができます.
土田会長の挨拶(辰野パークホテルとたつの海を背景に)
(中村寛志)

2017年8月12日土曜日

三峰川ミヤマシジミ保護区の報告(2)

今年5月28日に1化目の成虫を確認した新ごみ中間処理施設のミヤマシジミ保護区で,2化目の成虫が順調に発生しています.成虫とともに卵や幼虫の写真を報告します.いずれも伊那市富県のミヤマシジミ保護区で撮影.

飛翔中ミヤマシジミのオス 2017.6.24

産卵しているメス 2017.7.30
ミヤマシジミの卵 2017.8.5











アリとミヤマシジミ幼虫 2017.8.5
2化目のオス成虫 2017.7.30